旧ブログの記事

週刊トロ・ステーション最終回感想&考察(後編):「トロは人間になれるのか?」は、もしかしたら今までもこれからも重要ではないのかもしれないという話

前記事: トロステ最終回についての感想と考察、後編です。トロステを通じて、クロの蝶ネクタイに蓄えられた不思議な力。 果たしてトロは、その力で本当に人間になれたのでしょうか?

週刊トロ・ステーション最終回感想&考察(前編):驚きの超展開にどこいつの大事な要素を全部詰めこんだ、「トロステというものがたり」の幕引き。

!? !!? …というわけで、先週、衝撃の最終回を迎えました週刊トロ・ステーション。先週のしんみりした卒業パーティーから、一転しての急展開。いやむしろ 超展開。あまりといえばあまりのこと に、感情も考えもまとまらず、書こうと思っていた最終回感想…

メタルギアソリッド4、初回クリア感想&考察(後編):「ニコラとバート」は誰と誰であるのか

【前記事】 demilune.hatenablog.com MGS4のエンドロールで流れる美しい歌、『Here’s To You』。この歌詞に出てくる「ニコラとバート」って誰なんだろう? と思ってちょっと調べてみたら、これはアメリカの有名な冤罪事例である「サッコ・バンゼッティ事件」…

メタルギアソリッド4、初回クリア感想&考察(前編):過ぎ去りし9年の歳月にいい大人だけどいい大人だからこそ泣く

気がつけば、またブログを2年半以上も留守にしてしまいました…忘れた頃にひょっこりなにかを書き散らかしにやってくる。お久しぶりです。demi-luneでございます。さて、今回戻ってきた理由というのが、こちら。 メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パ…

The Path 実況動画を見たら考察が止まらなくなった(後編):六姉妹が学んだかもしれない「教訓」について

前記事: demilune.hatenablog.com 昨日の記事で「六姉妹それぞれのはまたの機会に〜」とか言っていたのですが、 なんだか「またの機会」にしてしまうと結局いつまで経っても書かない気がしてきましたので、 六姉妹考察、ざっくりとではありますが書いてしま…

The Path 実況動画を見たら考察が止まらなくなった(前編):「誰かのための寓話」としての解釈

さて、いよいよ半年に一度の更新も危うくなってきた当ブログでございますが、 久々に「なんか書きたい熱」が煮えたぎるものに出会ってしまいました。 store.steampowered.com それがこちら、『The Path』 (→公式サイト) ベルギーの、なんとスタッフ2名の…

小説『ハリー・ポッター』7巻(最終巻)感想:今までの葛藤がすべて落ちるべきところにストンと落ちる、物語を読むことの幸福で満ち足りる最終巻。

さても、発売からだいぶ間が空いてのこととなりましたが、本日、ゴールデンウィークで丸1日オフになったのを利用しまして、ハリー・ポッター7巻(上・下)を一気読みいたしました。 「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリ…

MOTHER(GBA版)、クリア後感想:エンディングまで泣くなと言われても無理なものは無理だった

MOTHER 1+2 任天堂 Amazon ファミコンの名作と名高い『MOTHER』を、先日ようやくクリアいたしました。 古き良きアメリカの、わたくし世代からすれば『E.T.』や『グーニーズ』あたりを彷彿とさせる 世界観の中で繰り広げられる、少年少女たちの冒険譚。 プレ…

映画『K-20 怪人二十面相・伝』感想:爽快なアクション、ハマり役ばかりのキャスト、男前ぶりを力説したくなる金城武。

K-20 怪人二十面相・伝 金城武 Amazon さて本日見てまいりましたのは、金城武主演の『K-20 怪人二十面相・伝』。 第二次世界大戦が起こらなかった架空の東京を舞台に繰り広げられる、 怪人二十面相をモチーフとしたアクションムービーでございます。 普段…

アニメ『プリンセスチュチュ』感想&考察:騎士と姫の関係性に萌え滾り、バレエを根幹とする重厚な世界観に魅せられる

プリンセスチュチュ 6(six) [DVD] 加藤奈々絵 Amazon 『プリンセスチュチュ』は2002年から2003年にかけて放映されたTVアニメ。当初はその可愛らしい絵柄と、出てくるのがバレリーナ風の変身少女ということで、メインターゲットは小さなお嬢さん、もしくはそ…

大河ドラマ『風林火山』最終回感想:硬派な脚本と魅力たっぷりの主人公たちに萌え悶えさせられた、幸福な1年間

内野聖陽主演 大河ドラマ 風林火山 完全版 第壱集 DVD-BOX 全7枚【NHKスクエア限定商品】 NHKエンタープライズ Amazon 実はNHK大河ドラマというものを割と欠かさず見ている口なのですが、今年の大河はとりわけ面白かったですねー!内野聖陽主演、山本勘助を…

アニメ版『デスノート』最終回感想:「比較的ライトびいき」「ライトとLの二人の物語に収束する」という原作からの変更点を振り返る

DEATH NOTE Vol.13 [DVD] 宮野真守 Amazon アニメ版のデスノート最終回、本日、ようやく録画を見ることができました。 アニメ版、実は初回から わりと欠かさず見ておりまして、中盤以降の速すぎる展開だとか、やや度を越した演出だとかにちょいちょい文句を…

映画『敬愛なるベートーヴェン』感想:老いた師匠と若き女弟子は、時に同志、時に母と子、時に子羊と聖母のようにもなる

敬愛なるベートーベン [DVD] エド・ハリス.ダイアン・クルーガー.マシュー・グッド.フィリーダ・ロウ.ニコラス・ジョーンズ.ラルフ・ライアック Amazon 前々から気になっていた『 敬愛なるベートーヴェン 』を観てきました。 19世紀のウィーンを舞台に繰り広…

映画『ドリーマーズ(R-18 version)』 さっくり感想

ドリーマーズ(字幕版) マイケル・ピット Amazon 『ドリーマーズ(R-18 version)』 2006年に観た映画のひとつです。 こちらも『世界でいちばん不運で幸せな私』同様に予告編がすごくいい雰囲気だったので、借りて見てみましたが。 フランス映画マニアでもな…

映画『世界でいちばん不運で幸せな私』 さっくり感想

世界でいちばん不運で幸せな私 (字幕版) ギョーム・カネ Amazon 『世界でいちばん不運で幸せな私』 2006年に観た映画のひとつです。 いつか見た予告編が気になっていたので、ビデオ屋で見つけたのをきっかけに借りてきました。 結果としては、え、えーと… 思…

映画『TRICK 劇場版2』 さっくり感想

トリック -劇場版2- 仲間由紀恵 Amazon 『TRICK 劇場版2』 2006年に観た映画のひとつ。夏頃に映画館で見てきました。 ちょっと、全体としてはマンネリ感を感じましたが、思わずニヤリとする小ネタは健在。 片平なぎさを使うなら、手袋はずしは欠かせないよ…

映画『KILL EVIL(キル・エビル)』 さっくり感想

キル・エビル [DVD] デヴィッド・キャラダイン Amazon 『KILL EVIL(キル・エビル)』 2006年に観た映画・DVDのひとつ。 『キル・ビル』でラスボス・ビルを好演したデビッド・キャラダインが主演の、 まごうかたなきB級映画 です。 知り合いが好奇心に負け…

映画『パッション』短め感想

さて、今年も例によって、それなりの数の映画やDVDを観ました。今年はけっこうまめにレビューを書いたので ネタにしそびれたものは少ないんですが、それでも幾つかはタイミングを逸したり、まとまった量が書けなかったりで、感想が書けなかったものもありま…

アニメ『BLACK LAGOON』(第1~2期)感想:魅力的なアクションシーンに心まで撃ち抜かれる、血と暴力の飛び交うハードボイルド世界

BLACK LAGOON 001〈通常版〉 [DVD] 豊口めぐみ Amazon ちょっと前から気になっていた 深夜アニメの BLACK LAGOON (ブラックラグーン)ですが、ここ1週間ほどかけて、1話から最終話までを どかっと一気に見てしまいました。ギャングだけが住む架空の街・ロ…

ドラマ『チャングムの誓い』最終回感想:「なんで毎回こんな都合よく窮地に陥るんだ…」とぼやきつつも、結局全話欠かさず見てしまう吸引力

話題のドラマ『チャングムの誓い 』の地上波放映が始まったので、思わず見てしまいましたよ~という記事を書いたのは、去年の10月9日 のことになりますが。あれから1年と1ヶ月ちょっと経った昨日、とうとう最終回を迎えましたね。 第54話 Amazon 初回のベ…

映画『ヅラ刑事』感想:主題歌から最後の一瞬までストレートに笑えるB級映画

ヅラ刑事 [DVD] モト冬樹 Amazon えびボクサー、いかレスラー、コアラ課長、立喰師列伝、かにゴールキーパー、日本以外全部沈没…↑ とうとうタイトルが1行に収まらなくなりました、そんなB級映画ツアーもいよいよ大詰め。今回は、噂の ヅラ刑事 を見てまい…

映画『日本以外全部沈没』感想:故郷の土地がなくなっても、人は故郷を捨てられない

日本以外全部沈没 [DVD] 小橋賢児 Amazon えびボクサー、いかレスラー、コアラ課長、立喰師列伝、かにゴールキーパー…Aさん と行くB級映画ツアーも、なんとびっくり6回目。いつもは、というかこれまでのは全部、B級映画を愛するAさん(※やや誇張あり)…

コミック版『少女革命ウテナ』感想:少女革命の少女漫画的な決着の描き方に心躍り萌え滾る

映画『アドゥレセンス黙示録』の視聴を皮切りに、まだまだ続いてしまうひとりウテナ祭り… 昨日が映画版、一昨日が映画版のコミック版ときて、ラストの今日はウテナ本編のコミック版です。 少女革命ウテナ(1) (フラワーコミックス) 作者:さいとうちほ,ビー…

コミック版『少女革命ウテナ/アドゥレセンス黙示録』感想:映画版よりわかりやすく描かれる、ふたりの革命と友情

昨日の記事で映画『アドゥレセンス黙示録』の感想を書きましたが、そんなこんなですっかりウテナ祭り状態になってしまったわたくし… 劇場版少女革命ウテナ―アドゥレセンス黙示録 (フラワーコミックス) 作者:さいとう ちほ 小学館 Amazon とうとうコミック版…

映画『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』感想:「スゴいものを見せられてしまった…」と腰砕けになる超展開と、叶ったかもしれないあの願いと

劇場版少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録 川上とも子 Amazon もともと『ウテナ』は嫌いな作品ではなく、テレビ放映当時からちまちまチェックしておりました。 その 少女漫画風味ながらも スタイリッシュで綺麗な映像世界だとか 「お姫さまは王子さまと結…

小説『ハリー・ポッター』6巻感想:「最後まで生き残るのは誰なのか」がいよいよ切実な問題として迫りくる、手に汗握り心が火を噴く第6巻。

発売直後の熱狂的な時期からはいささか時間が経ちましたが、本日1日オフになったのをいいことに、ハリー・ポッター6巻(上・下)を一気読みいたしました。 ハリー・ポッターと謎のプリンス (上) 作者:J.K.ローリング 静山社 Amazon ハリー・ポッターと謎の…

映画『かにゴールキーパー』感想:意外ときれいなまとめに戸惑うB級カニ映画

かにゴールキーパー [DVD] かにゴールキーパー Amazon 『えびボクサー』に『いかレスラー』、『コアラ課長』に『立喰師列伝』。 ここ最近のB級映画を ほぼチェックしているような気がする今日この頃ですが 昨日 またしても Aさん にお誘いいただきまして …

映画『立喰師列伝』感想:アニメ好き、アニメ業界好き、そして押井守監督好きのための 映画

立喰師列伝 Mabuki Andô Amazon 『えびボクサー』に『いかレスラー』、おまけに最近は『コアラ課長』と、 B級映画が公開されるたびに お誘いをくれる仲であるところの Aさん ですが、 今度は『 立喰師列伝 』にお誘いいただいてしまいました。 Aさんは、…

漫画『デスノート』最終回感想&考察:最後のコマの少女から、「ライトは本当は誰の光になりたかったのか」を考える

DEATH NOTE モノクロ版 12 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:大場つぐみ,小畑健 集英社 Amazon 今週、ついにジャンプ本誌で最終回を迎えた『デスノート』。物語としては過不足なくきれいにまとまったと思いつつも、「最後の少女は誰なんだ」をはじめとして…

映画『スター・ウォーズ・エピソード3 / シスの復讐』感想:愛ゆえに闇へ堕ちる過程に胸打たれる。だが世界に手すりはあった方がいい。

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(字幕版) ヘイデン・クリステンセン Amazon いわゆる 元祖スターウォーズ世代からは ちょっと開きのあるワタクシですが 何年か前に 知り合いとエピソード2を観に行くことになったのをきっかけに 旧作にも新作にも …