映画『ヅラ刑事』感想:主題歌から最後の一瞬までストレートに笑えるB級映画


えびボクサーいかレスラーコアラ課長立喰師列伝かにゴールキーパー日本以外全部沈没

とうとうタイトルが1行に収まらなくなりました、そんなB級映画ツアーもいよいよ大詰め。

今回は、噂の ヅラ刑事 を見てまいりました。


このタイトル、この内容、そして主演がモト冬樹というだけで、

なんかもう 成功は約束された 感のあるこの映画。

実際も、ストレートに笑えて楽しめる、なかなかの良作でしたよ~。


というわけで、例によって、微妙にネタバレ込みの雑感は「続きを読む」からどうぞ。

あ、もちろん、今回もB級映画大好きな Aさん とごいっしょしております(笑)



■やっぱり、何を差し置いても あの主題歌は反則だと思った(笑)

オープニングであの歌が流れた時点で、もうハート鷲掴まれまくりというか!
中盤の捜査シーンで歌詞付きで流れた時には、もうあなたしか見えない状態というか!

人はヅラをつける時、頭に蓋をしているんだ!

人はヅラをつける時、追いつめられているんだ!

人はヅラをつける時、何かを捨てているんだ!

都会はどこも綴じ蓋だらけさ!!

歌詞はアレなのに、メロディーは実にレトロな刑事ドラマの主題歌っぽいのがまた(笑)
モト冬樹の歌声もぴったりでした。ていうか、歌うまいですモト冬樹。ちょっとびっくりモト冬樹


■ストーリーもまた、昔ながらの刑事ドラマ風。
カメラアングルとかもそれっぽくて、なんだか懐かしい感じです。
これまで観てきたかにとかコアラとかの「不条理動物モノ」にありがちだった、
不自然な展開とか場面間の妙な間の悪さとかも少なくて、わりと落ち着いて見られました。
それもB級の醍醐味といえばそうなんですが、うーん、やっぱり、個人的にはこれぐらいの方がいいなぁ(笑)
コアラぐらいぶっとんでいるのも、嫌いじゃないんですが。

ちなみに、目下のところマイベストワンは『いかレスラー』と『日本以外全部沈没』がタイ、
以下、ヅラ、かに、コアラ、えび、立喰師…といったところでしょうか。
ヅラからえびは割と僅差な感じなんですが。


■話はヅラのごとく飛びますが、 監督の河崎氏のサイト に行ったら、作品一覧の中に『フウト』があった…

な、な、な、 なんだってーーー(´Д`)!!!

あの! マニアックかつあほっぷりの甚だしい! 自主制作映画が! 河崎監督の作品だったとは!!

誤解のないように言っておきますと、ワタクシが『フウト』を知ったのは、在りし日の「投稿特ホウ王国」だったか「トリビア」だったか、とにかくそういう系の有名なテレビ番組で、「こんなとんでもない映画がある」と紹介されていたからです。
それが、たまたま、記憶に残っていたからです。
決してワタクシがマニアックだからではありません(笑)

ちなみに『フウト』というのは、ゴジラだか何だかのパロディっぽい特撮怪獣もので、
川に落ちた豆腐が巨大化して街を襲うという内容らしいです。

うわぁい、河崎監督、昔っから全然変わってない!


■んで、話を戻しまして、ラスト。最後の最後で出てきたあの3文字には、
うっかり噴出してしまいました(笑)。会場もそろって大爆笑。
なんか、こういうのって、いいよなぁ。みんなが同じところで笑えるんだもんなぁ。
最後の一瞬まで、ストレートに笑える映画でした。


 

Aさんと観たB級映画の過去記事

 

 demilune.hatenablog.com