アニメ『スピードグラファー』最終回感想:若干の興醒め気分と、それでも納得できないところはないきれいな終わり方と
先日レビューしました『スピードグラファー』が、昨日最終回を迎えました。
感想としては、まぁまぁかな、という感じでした。
前の記事でも少し書きましたが、わたくし、後半の展開にはちょっと首を傾げるところがありまして。
特に、政治権力の描き方や、戦争のとらえ方なんかについて。
前半は 硬派なストーリーに相応しい社会派テイストと アニメっぽい戯画テイストが
もうちょっと上手く 混じり合っていたと思うんですが
後半に入って、どちらも中途半端になってきたかな…と。
なんかですね、急に出てくるんですよ。
「この国の権力者はみんな狂ってる。だから市民がなんとかするんだ」的な色合いが。
それまで 善でも悪でもなかった「政府」とか「国家権力」というものが
突然「汚いもの」として 作品の前提に置かれてしまったようで
なんというか、若干興醒めしてしまったのでした。
あれ、これ、そんな話だったっけ…?みたいな……
そんなこんなで、最終回もそんな興醒め気分を残したままではあったのですが
でも、どんでん返しという名の裏切りもなく、救われない、納得できないような要素もなく。
みんな落ち着くところに落ち着いて、きれいな終わり方だったと思います。
サイガさんの結末は、特に良かったなー…
すべてが元通りになったわけじゃないけど、希望はあるし、幸せですよと。
ひばりさんも、とりあえず幸せになってよかった!
ああいう系統のキャラを好きになったことって今までなかったのですが、
彼女はなんか可愛くて。女の意地、最後まで見せてもらいました。
…あと、まぁ、強いて気になることをひとつ言うならば、
辻堂×神楽(ていうか辻堂→神楽)を狙ってたのなんてわたしだけかなぁ…
と、いうことなんですが(笑)
前半の神楽様への執着が、「アラッ? もしかしてそうなの?」と思えてならなかったのですが
結局、すべては水天宮さんへの忠誠ゆえだったようです。
でも、彼もアレってことは神楽サマの「儀式」を体験済みなんだよなー…
ちょっとぐらい、違う世界を見せてくれた感謝ぐらいあってもいいのに…
そこはちょっと、アテがはずれました(笑)