映画『キル・ビル』感想:タランティーノ監督は「志村!うしろー!」さえも理解している
週末になって ようやく私事公事が一息つきましたので
先日借りた『キル・ビル』を ようやく観ることができましたよ。
マフィアに夫とお腹の子どもを殺された 元殺し屋の花嫁が
一味相手に それはそれは血みどろの復讐劇を繰り広げる〜という
大変に刺激的なアクション映画、のはずなのですが。
うん、アレだね。
とりあえず、タランティーノ監督は マニアックな特撮とか見過ぎ だね!
ていうか、日本の古い映画やヲタク文化に大して、相当造詣が深そうというか。
この映画、一部アニメーションで登場人物の過去を説明する部分があるのですが
そのイメージソースに 『BLOOD(THE LAST VAMPIRE の方)』を指定してきたという一点においても
そのツウっぷりがうかがえます。すげぃ。
料亭での大乱闘シーンでも ちゃんと「階段落ち」@蒲田行進曲をやってるし。
栗山千明演じる「ゴーゴー夕張」も、元ネタは「マッハゴーゴー」みたいだし。
料亭で そのゴーゴーの目を逃れるために 主人公が取った行動など
どう考えても 「志村!うしろー!」と叫ぶアレ だし。
その栗山千明もとてもかわいい!!
制服姿の女子高生だというのに、なんと妖艶なのでしょう。
監督が深作欣二のファンということは、やっぱりバトロワ観てこの子に決めたんだろうなぁ。
主演のユマ・サーマンのアクションもキレが良かったし 音楽もとても良かったし
カメラワークもえらく心地良かったし(<カメラのいい映画が好き)
少々スプラッタに過ぎる点を除けば、かなり楽しませていただきました。
「日本は堂々と刀を持ち歩ける国です」 と言わんばかりのアレな日本観も、面白かったしね!
スプラッタ系アクションだけど、いっそ「コメディ」の棚に置いてしまいたい。
そんな、イカした映画でした。(※褒め言葉です)