漫画『ハチミツとクローバー』6巻まで感想:美大を舞台に繰り広げられる、せつない恋とナナメ上すぎる愉快な日常

 

 

『ハチミツとクローバー』

最近読んだ中で一番ツボに来た漫画です。
簡単に説明すると、その内容は美大を舞台にした若者達の恋物語
誰かを想ったり、想いを伝えられなかったり、想うがゆえにあきらめたり。
誰と誰がくっつけばそれでおしまい、というのではなく、
日常が続くのと同じように物語が続いていくのが、たいそう面白いです。

美大が舞台というのも、また微妙に懐かしく。
同じ分野の中で、普通に助け合って思い合って。大学生ってこんな感じだよなぁ…
登場人物も皆魅力的で、久々に目が離せない漫画に出会いました。

しかしこのハチクロ、コミックスの帯に「この恋は、空の色に似てるね」なんて可愛いアオリ文句がついていて、少女マンガ慣れしていない人には手に取るのがためらわれるような風情でございますが。

どうにもこれ、 世を忍ぶ仮の姿 に思えなくもなく…(笑)

だって実際は、

旅館で絵を破いてしまったら、代わりに醤油で日本画(しかも朦朧体)を描いたり…

アパートの一室が 銀河鉄道の機関室に改造 されたり…

似顔絵パンの製作現場で リアルな人体頭部が焼きあがったり

そんな 愉快なことが目白押しな漫画なのですよ!
ハラ抱えて笑わない巻はありません。すごい、すごいよこのセンス!


もちろん、登場人物たちの恋やらなにやらの行く末からも目が離せず(特に森田さんとはぐちゃん…)
今、続きがめちゃくちゃ楽しみな漫画です!