映画『いかレスラー』感想:あまりにも期待通りのB級おバカ映画に心満ち足りる
それは去年の10月の話でした…
好奇心に負けて観に行き、そして見事に肩すかしを食らった『えびボクサー』…
それにインスパイアされて制作された…?オマージュ…?のような映画が上映されると
風のウワサに聞いたのは、6月のことでした。
さすがにこれは微妙ではないか…?
ていうか、その特撮モノの怪獣みたいなデザインはどうなのか。
「えびに捧げるオマージュ」と銘打たれているけれど、それにしてはあまりにも一線を超えてはいまいか。
えびはそれでも本物のえびっぽく見えてたあたりがちょっとはお気に入りだっ
いやいやどうでもいいんですけど。
どうでもいいんですけど、ホントに。
ホントに………
…どうせ今回も、「今日の映画、まあまあだったね」(ときメモGS風)なんだろうな…
いや今回は「まあまあ」どころじゃないのでは…?
ていうかえびの次がいかて。いか…? いかの…レスラー………?
……
………
…え? なんですか? なんだかんだ言ってどうせお前また観に行くんだろうって?
いやいやまさかそんなそんな。
いくらわたくしでも そこまで 体を張ってネタを生成 したりしませんよHAHAHA!
左:事前に渋谷でゲットしたチラシ
中央:観賞チケットの半券(1000円)
右:当日劇場でゲットしたリーフレット
まぁ、えてしてそんなもんですよ。
というわけで昨日 「えびボクサー」を観に行った仲であるAさんと共に
またしても チャレンジブルな映画にチャレンジしてきてしまいましたが。
えーと。
結論から言うと、面白かったです いやコレ本当に。
少なくとも B級テイストを期待して肩すかしを喰らった「えびボクサー」と比べて
充分に 期待に応えてくれる内容でした。
なんていうか、節々から、作り手の気合いが伝わってくるっていうか。
分かるんです。ああ、この人たち本気だなって。
本気で馬鹿馬鹿しいものを作ろうとしてるな って。
夕焼けの土手をトボトボ歩くいかの図とか、ベッタベタなラストのオチとか、
もうB級の鑑ですよ。たまりませんよ。
70~80年代の特撮モノに興味のある人には、特に面白いかもしれません。
なにせ、原作・監督が河崎実、監修は実相寺昭雄。
「地球防衛少女イコちゃん」と「ウルトラセブン」がタッグ組んでますからね!
ノリとか演出とかに 80年代のかほりが漂ったりしているので
見る人が見れば 懐かしい感覚を味わえるかも。
あと、実相寺昭雄が関わっているだけあって、映像がさすがのクオリティでした。
セピア調のシーンとか、空の色の使い方とかがなかなか。古めかしくはあるけれど。
実相寺昭雄をご存じない方は、ウルトラセブンの第8話「狙われた街」とか
見てみることを お薦めします。
トリビアでも紹介された、セブンと異星人が ちゃぶ台挟んで語り合う、あの話です。
あとは いかの生殖方法に関して 思うところがあったりするのですが、
その謎解きはAさんにお任せするとして(笑)
わたくしは十分に満足いたしました。今日はもう、寝ます。